看護師のキャリアアップ事情について

社会人が一般企業でキャリアを積んで昇進していくのと同じように、病院でも特有の昇進の流れがあります。
そこで今回は、医療現場での活躍を志す人のために、看護師にスポットを当てたキャリアのお話をしましょう。

看護師のキャリアアップと言えば認定看護師などの資格を思い浮かべる方も多いですが、出世の道はそれだけではありません。
看護師の世界には様々な役職があり、経験を積んでその階段を駆け上りキャリアアップすることも可能です。これは一般企業で係長や課長、部長などのように出世していくのと同じだと言えます。

看護師においてまず最初のキャリアアップが、主任になることです。
後輩の看護師一人ひとりに目を向け、業務の指導を行う立場となります。管理職の中では最も現場に近い立場であり、まさに看護の現場におけるリーダー職と言えるでしょう。
新人ナースの成長にも大きく関わっていくので、医療機関にとって重要なポジションであることは間違いありません。

続いて主任の上のポジションが看護師長です。
各病棟で働く看護師のトップであり、一般企業で言えば課長に該当すると言えるでしょう。内科や外科などの病棟ごとに必要となる役職で、病院全体で行う会議にも出席し、意見交換などを行います。病棟の運営に携わるとても大切なポジションです。

さらにその上の役職が、看護部長。
医療機関によっては、副看護部長の役職もあります。看護部長は病院内の全ての部署で働く看護師のトップであり、各病棟の看護師長をまとめる存在です。
看護師の採用や人事異動だけでなく、新人ナースの教育や研修についても大きな決定権を持っています。病院の経営に携わるケースも多く、看護部長が病院の副院長を兼務しているケースもあるようです。

このように、看護師にはこうした役職体制が組まれています。多くの実績を積み、周囲から慕われる存在になることで、着実に昇進していくことができます。

看護の世界におけるプロフェッショナルになりたいのなら、まずはどういった方向性で自分を高めていき、周囲にどんなプラスな影響を与えるかをハッキリさせておくことが大切です。
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